妊娠できるか知りたい方へ。検査や費用について

最終更新日時:
2024-01-30
市山 卓彦
医師
torch clinic医師

torch clinicでは、潜在的な不妊症の早期発見を目的とした検査を実施しています(ブライダルチェック)。晩婚化によって不妊症のカップルは増加しています。検査で不妊症の原因の有無を早めに調べることは、将来の妊娠の確率を上げるためにもおすすめです。

妊娠できるかどうか、不安な方へ

日本では晩婚化によって不妊率が上昇しており、不妊症のカップルは10組に1組とも5組に1組ともいわれています。不妊症は、妊娠を考えるカップルにおいてありふれた疾患になりつつあります。早めの検査を受けることで、効率的に治療へ進める可能性があります。

妊孕性とは?

妊孕性とは、女性が妊娠する、もしくは男性がパートナーの女性を妊娠させる力のことを指します。加齢により、男女とも妊孕性が低下することが分かっています。特に女性では、35歳を過ぎる頃から妊孕性が大きく低下し始めることが知られています。

妊娠を希望するならブライダルチェックを受けよう

ブライダルチェックとは、妊娠や出産に影響する可能性のある病気や体の状態を調べる検査です。主に婦人科疾患や性感染症、ホルモンの異常を調べます。病気や感染症をそのまま放置してしまうと、不妊や赤ちゃんの先天性疾患の原因に繋がる場合があります。また、自身の体が妊娠しにくいかどうかも確認でき、将来の計画に役立ちます。

女性の検査と費用について

torch clinicでは、下記の内容で不妊症の早期発見を目的としたブライダルチェックを行っています。

基本セットメニュー

自身の妊孕性を知りたい方向けの不妊検査です。

<料金>17,000円

<内容>

子宮卵管造影検査:超音波検査を用いて子宮や卵巣の状態を観察し、胞状卵胞の数や発育を確認します。さらに不妊症の原因となる子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜症や卵巣腫瘍などの疾患がないかどうかも確認します。

女性ホルモン検査(E2、LH、FSH、AMH):血液検査でホルモン値を測定し、卵巣の機能を調べます。加齢などに伴い卵巣の機能が低下すると、FSH値が上昇します。 また、FSHおよびLHのバランスは、排卵障害の有無や原因を調べる上で重要です。AMH値は卵巣に残存する卵子の数を反映します。この値がすでに低い方にとっては、早めに知ることで、早期に妊活を開始したり、不妊治療の内容を変更したりと、より妊娠の可能性の高い方向へと舵を切るきっかけになります。また、これから体外受精を行う方にとっては、卵胞を育てる薬の種類や量を検討する際に大切な指標となります。

感染症検査(クラミジア抗体検査):血液検査によって、クラミジアの現在または過去の感染歴を調べます。クラミジアは卵管炎を引き起こすことで、卵管性不妊の原因になります。無症状のことが多く現在の感染が疑わしい場合には、パートナーも抗菌薬を服用する必要があります。

貧血検査:貧血の指標となるヘモグロビン値を測定する血液検査です。妊娠中は特に貧血になりやすく、重度の貧血は胎児の発育にも悪影響を及ぼすため、原因の検索や鉄剤の内服等による治療が必要になります。

安心セットメニュー

妊活や不妊治療を近日中に始める予定のある方向けに、基本セットの内容+風疹抗体検査や甲状腺ホルモン検査、ビタミン検査などを含んだより詳しい検査もご用意しています。

<料金>32,300円

<内容>

基本セットに加え、感染症の検査や甲状腺検査、ビタミン検査を行います。

風疹抗体検査:妊娠中に風疹ウイルスに感染すると、胎児が先天性風疹症候群を発症する危険性があります。そのため妊娠前に風疹ウイルスに対する抗体の有無を調べる検査を行い、検査結果に応じてワクチン接種を推奨します。風疹ワクチンは生ワクチンなので、接種後2ヶ月間は妊娠を避ける必要があります。将来の妊娠を希望する場合は、早めに検査を受けることをおすすめします。

感染症検査(B型肝炎・C型肝炎・梅毒・HIV):これらの感染症は性交渉によるパートナーへの感染や母子感染の恐れがあるため、妊娠前の検査をおすすめしています。また、torch clinicで人工授精や体外受精を行う場合は、これらの検査を受けることをお願いしています。

甲状腺ホルモン検査:甲状腺機能異常は、不妊・流産との関連や、胎児の発育への影響があることが知られています。不妊症の方の10人に1人は潜在性甲状腺機能低下症を合併しているといわれるため、妊娠前の適切な診断と治療が重要です。また卵管造影検査で用いられる造影剤が甲状腺機能を一時的に悪化させることがあるため、卵管造影検査を希望される方には事前の検査が必須となります。

血清ビタミンD濃度検査:ビタミンDは骨の形成だけでなく免疫機能にも関わり、受精卵の着床や卵巣機能、流産率にも影響するとされています。不妊症女性の87.3%がビタミンD不足状態にあるという報告もあり、血清25(OH)ビタミンD濃度が30ng/mL以上になるように、サプリメントや食生活の工夫による補充をおすすめしています。

男性の検査と費用

torch clinicの男性用ブライダルチェックには、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV、風疹抗体、クラミジア抗体の検査および精液検査が含まれます。また、+1,000円で精液検査キットの事前送付を承っています。

<料金>12,000円

<内容>

男性のブライダルチェックでは性感染症の有無を調べます。いずれも母子感染のリスクがあり、一部では感染によって赤ちゃんに先天的な疾患をもたらすこともあるため、男性側がパートナーにうつさないよう感染の有無を調べることが大事です。

精液検査は、男性不妊の可能性を調べる検査です。採取した精液から、精液量、精子濃度、精子の運動率、総精子数、前進運動精子数を算出します。

ブライダルチェックは男女ペアで受けよう

不妊の原因は女性にだけあると考えがちですが、実際は原因の約半数に男性が関与していることがわかっています。

また、感染症の有無をカップルで調べることで、不妊症の原因や赤ちゃんに影響を及ぼす感染症をカップル間でうつさない対策をとることができます。パートナーがいる女性は、パートナーと一緒に検査を受けることをおすすめします。