将来の妊娠・出産に備えるブライダルチェックについて、渋谷区で受診を検討している方に向けて、女性・男性それぞれの検査内容や費用、クリニックの選び方を詳しく解説します。女性だけでなく男性でも推奨される理由や渋谷区・東京都の助成金制度についても紹介します。
ブライダルチェックとは
ブライダルチェックは体の健康状態を確認し、将来の妊娠・出産に影響を及ぼす可能性のある問題や感染症などがないかをチェックするための検査です。
女性では超音波検査や血液検査、男性では精液検査や血液検査が実施されるのが一般的です。
なぜ男性もブライダルチェックをおすすめされる?
ブライダルチェックは男性側にも推奨される検査です。その理由のひとつに、不妊の原因の割合が挙げられます。
不妊と聞くと、カップルのうち女性側に原因があると思われがちですが、WHO(世界保健機関)の調査では、男性のみに原因がある場合が24%、男女いずれにも原因がある場合が24%であり、合計48%は男性にも原因があるという結果でした。
約半数が男性側にも原因があるため、男性側もブライダルチェックを受けることで、安心して妊活を進めることができ、もしブライダルチェックで問題が見つかった場合は、計画的な対処もしやすくなります。
なお、渋谷区恵比寿にあるトーチクリニックでは、2022年7月〜2024年6月までの期間に、プレコンセプションケア・ブライダルチェック外来に受診した2,003名の男女比は以下のとおりです。

男性と女性がおよそ半々程度の比率で受診されている結果となっています。
渋谷区でブライダルチェックを受けるときの診療科やクリニック種類は?
渋谷区はクリニックの数も少なくないため、ブライダルチェックを受ける際にも比較的多くの選択肢があります。
ブライダルチェックを受けられる医療機関として、以下が主な候補となります。
- 婦人科や産婦人科クリニック
- 不妊治療専門クリニック
- 泌尿器科クリニック
女性が受ける場合、男性が受ける場合、男女ペアで受ける場合に分けて確認していきます。
女性がブライダルチェックを受けたい場合は
女性がブライダルチェックを受ける場合は、婦人科や産婦人科を持つクリニック、不妊治療専門クリニックが主な候補となります。比較的多くの選択肢があり、男性の受診をNGとしている医療機関などもあるため、自分の希望にあわせて選択するようにしましょう。
ただし、前述のとおり不妊の原因は約半数は男性側にもあります。将来的にパートナーの男性もブライダルチェックを受ける可能性がある場合は、男性側の検査も実施している医療機関を選ぶことも選択肢のひとつです。
男性がブライダルチェックを受けたい場合は
泌尿器科を持つクリニックや不妊治療専門クリニックが一般的な選択肢となります。婦人科・産婦人科でも可能な場合もありますが、男性が受診できないクリニックや男性のみだと受診ができない(女性と一緒であれば受診可となる)クリニックもあるので、事前に確認するようにしましょう。
男女ペアで受けたい場合は
不妊治療専門クリニックは多くの場合で男女ペアで検査を受けることが可能です。婦人科・産婦人科クリニックも男女ともに検査を実施している場合もありますが、男性は受診できないケースもあるため、確認するようにしましょう。
泌尿器科は男性のみを対象としている場合も多いため、候補とする場合は、事前に女性向けブライダルチェックもあるか確認するようにしましょう。
渋谷区でブライダルチェックや関連する不妊検査を受ける際に|費用と検査内容、助成金
ブライダルチェックの費用は受ける検査の内容やプランによっても異なりますが、女性向けのブライダルチェックで最低限の内容のプランであれば10,000〜20,000円前後、基本的な検査項目を広く含むプランであれば30,000〜50,000円前後の価格帯が一般的です。
男性向けのブライダルチェックは、最低限の内容のプランであれば数千円〜10,000円前後、基本的な検査項目を広く含むプランであれば20,000〜30,000円前後の価格帯が一般的です。
どのようなプランを選ぶかは、価格のみでなく検査項目も確認した上で選択するようにしましょう。
女性向けのブライダルチェックと主な検査内容
女性向けのブライダルチェックについて、トーチクリニックの費用と検査内容の例をあげて解説します。
超音波検査
超音波検査では、子宮や卵巣の状態を観察します。卵子の入っているふくろである卵胞の数や、発育状態を見たり、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍などの不妊症の原因となる疾患がないかも確認します。
AMH検査
卵子がどのくらい残っているか(卵巣予備能)を推測する検査です。排卵誘発時に反応する卵胞の数を評価する際にも指標となります。あくまで卵子の数の目安となる値であり、必ずしも卵子の質を評価するものではありません。
女性ホルモン基礎値
E2(エストラジオール)、LH(黄体形成ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)の女性ホルモン値を血液検査で測定します。
いずれも卵巣機能の評価に用いられ、FSHやLHのバランスは排卵障害の有無や原因を調べる上でも重要な指標となります。
そのほか、女性ブライダルチェックの詳細は以下のページで解説しているので、あわせてご覧ください。
関連ページ:女性ブライダルチェック
男性向けのブライダルチェックと主な検査内容
男性向けのブライダルチェックについて、トーチクリニックの費用と検査内容の例をあげて解説します。
※DFI:DNAに損傷がある割合
TAC:酸化ストレスに対する抵抗力
精液検査
顕微鏡を用いて精液を観察し、男性の妊孕性(妊娠する力)を調べる検査です。男性不妊症の原因を確認する上で重要な検査で、精液量や精液中の精子濃度、運動率等を調べます。
男性ホルモン検査
LH(黄体形成ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)、T(テストステロン)などを検査します。それぞれ睾丸からの男性ホルモンの分泌を促したり、精子の形成を促す上で重要なホルモンです。
そのほか、男性ブライダルチェックの詳細は以下のページで解説しているので、あわせてご覧ください。
関連ページ:男性ブライダルチェック
渋谷区でブライダルチェックや不妊検査に関連する助成金は
助成金などは渋谷区独自の制度があります。以下で渋谷区の代表的な助成金を解説します。
渋谷区の不妊・不育に関する助成制度
2026年1月の時点では、渋谷区独自の不妊・不育に関する助成として以下の制度があります。
- 渋谷区不妊治療(生殖補助医療)医療費助成
- 渋谷区不妊治療(一般不妊治療)医療費助成
1はブライダルチェックなどの検査は対象となりません。生殖補助医療や先進医療などの治療が対象となります。
2は不妊検査も助成の対象に含まれますが、保険適用の場合のみです。保険適用外で実施されるブライダルチェックは対象外となるため注意しましょう。
一方で、不妊治療を見据え、保険適用で実施された不妊検査は助成の対象となります。保険診療で受けた場合は制度の活用も検討するとよいでしょう。
渋谷区不妊治療(一般不妊治療)医療費助成の詳細については、渋谷区の公式サイトもご確認ください。
参考サイト:渋谷区 渋谷区不妊治療(一般不妊治療)医療費助成
渋谷区のその他の助成制度など
ブライダルチェックそのものではありませんが、ブライダルチェックの中にも含まれることがある「風疹抗体検査」や、「風疹予防接種」に関する助成があります(2026年1月時点)。
風疹は妊娠中は特に注意が必要な感染症のひとつです。妊娠20週頃までに風疹にかかると、お腹の中の胎児にも感染し、先天性風疹症候群を発症する可能性があります。
先天性風疹症候群では、胎児に先天性心疾患や難聴、白内障などの症状がでる場合があるため、妊娠前から風疹の予防が重要です。
渋谷区では、妊娠を予定または希望している女性とその同居者は、条件を満たせば風疹抗体検査が無料で受けられます。風疹抗体検査を受けることで、風疹に対する免疫の有無や程度がわかり、感染リスクの目安を判断できます。
さらに、渋谷区では風疹の抗体価が低い場合には、風疹予防接種費用の全額を助成してもらえます。妊娠を予定または希望している女性とその同居者も対象となるため、積極的に活用しましょう。
検査や予防接種の対象となる条件の詳細などは渋谷区のページをご覧ください。
風疹抗体検査:渋谷区 風しん抗体検査が無料で受けられます
風疹予防接種:渋谷区 風しん抗体価の低い人のための風しん予防接種の費用全額助成
東京都の助成金制度も確認する
渋谷区在住の方であれば、東京都の助成制度も利用できる可能性があります。
東京都の助成制度では「不妊検査等助成事業」や「TOKYOプレコンゼミ」があり、検査によっては助成の対象となる場合があります(2026年1月の時点)。
不妊検査等助成事業は、子供を望む夫婦が早期に検査を受け必要に応じて適切な治療を開始できるよう、不妊検査や薬物療法、一般不妊治療にかかる費用の一部を助成する制度です。
TOKYOプレコンゼミは、若い世代がプレコンセプションケアに興味・関心を持ち、取り組むきっかけとなる講座などが実施され、都が指定する検査を実施した場合に助成される制度です。
詳細は以下の記事もご覧ください。
関連記事:ブライダルチェックで使える助成金とは?東京・神奈川・埼玉・千葉の制度や保険適用について解説

