採卵周期について〜体外受精のスケジュール〜
体外受精の流れには、大きく「採卵周期」(採卵を行う)と「移植周期」(受精卵を子宮に移植する)のフェーズがあります。
採卵周期にやること
月経1‐3日目にやること
- 1回目の診察
- 検査(超音波・採血)some text
- 超音波検査では卵巣の中にある、これから育つ可能性がある卵胞の数(胞状卵胞数)や、前の周期で排卵せずに残ってしまった卵胞(遺残卵胞)の有無を確認します。
- お薬の処方some text
- 排卵誘発剤(内服薬 / 注射)の内容を検討します。
月経8‐12日目にやること
- 2〜4回目の診察 卵胞の発育具合によって、受診する回数や日程が異なります。
- 検査(超音波・採血)some text
- 超音波検査では成長している卵胞の数や大きさ、子宮内膜の厚さの確認をします。
- お薬の処方some text
- 注射の追加を検討します。
採卵する日にやること
- 受精方法として「体外受精」または「顕微授精」を決定して受精します。
移植周期にやること(凍結胚移植では採卵周期の次回以降の月経周期で実施します)
月経1-3日目にやること
- 1回目の診察
- 検査(超音波・採血)some text
- 超音波検査では前の周期で排卵せずに残ってしまった卵胞(遺残卵胞)の有無を確認します。
- お薬の処方some text
- 胚移植には自然法、低刺激法、ホルモン補充法があります。低刺激法、ホルモン補充法の場合はお薬をお渡しします。
月経8‐12日目
- 2回目の診察
- 検査(超音波・採血)some text
- 超音波検査で子宮内膜の厚さを計測します。自然法と低刺激法の場合は排卵確認も行います。
- お薬の処方some text
- 黄体ホルモンの補充を開始します。
胚移植の日
胚移植自体の所要時間は5分程度で、痛みはほぼありません。
一覧化すると下記のような流れとなります。
採卵周期に気を付けること
飲酒について
体外受精を行う際、多くの医師はアルコールの摂取を控えることを推奨します。
精子や卵子の成熟期間を考慮し、採精や採卵の3か月前からアルコールの摂取を控えるよう助言することもあります。
採卵周期の性交渉について
採卵周期には排卵誘発剤を使用して卵胞をたくさん育てます。卵胞が増えると、お腹が張るなどの症状が出ることがあり、腹痛を引き起こす可能性があります。そのため、性交渉は避けた方が良いでしょう。
また、採卵後の性交渉については、採卵では卵巣に針を挿入しているため、採卵当日からは性交渉を避け、次の来院時に異常がないことを確認した後に再開することをお勧めします。
運動について
採卵前
軽い運動、例えばウォーキングやストレッチなどは通常問題ありません。ただし、激しい運動は避けるべきです。治療の進行状況により、医師が特定の運動制限を指示することがあります。
採卵後
採卵後は体の回復に時間が必要となります。その日は激しい運動は控えてください。回復が順調であれば、軽い運動を再開することも可能ですが、激しい運動は避けてください。
採卵周期のQ&A
採卵は生理の何日目に受けますか?採卵のタイミングはいつですか?
採卵は、月経開始後の14~16日目に行われることが多いですが、卵胞の発育状況によって異なります。
生理の1日目から3日目の間に受診し、卵胞を育てる薬(飲み薬あるいは注射)が処方されます。その後、卵胞の大きさに合わせて、採卵の2日前の夜に卵胞を成熟させるホルモン剤(注射または点鼻スプレー)を使用します。
採卵の手順やスケジュールについては、詳細はこちらに記載されています。
https://www.torch.clinic/contents/1644
採卵の間隔はどのくらいあける必要がありますか?
採卵の間隔は誘発法により異なります。
排卵誘発剤を一切使用しない場合、卵巣に負担がかからず、連続周期採卵が可能となります。
一方、排卵誘発剤を使用する場合は、約2ヶ月の間隔を空ける必要があります。
当院で行っている排卵誘発法の詳細については、こちらをご覧ください。
https://www.torch.clinic/contents/1647
採卵は何回までできますか?
排卵には回数制限はありません。
一度の採卵で複数の卵子を採取し、採卵の回数を減らすことで、身体的および経済的な負担を軽減します。そのため、採卵前に薬剤を使用して卵巣を刺激し、卵子を成熟させる「卵巣刺激法(排卵誘発法)」が広く採用されています。
おわりに
トーチクリニックでは、医師による診断や治療のカウンセリングに加えて、心理カウンセラーが心理的な負担や人に話しにくい悩みなど、医療での解決が難しい「お困りごと」について一緒に考える機会も提供しています。
恵比寿駅から徒歩1分の便利な場所に位置し、週7日(平日・土日祝)開院しており、働きながらでも通いやすい環境を提供しています。
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