採精(精子の採取)が必要になる治療・検査について
採精は、ブライダルチェックや不妊検査における精液検査、不妊治療などで必要になります。精液検査は、不妊治療の検査を受ける男性のほぼ全ての方に受けていただく検査です。精液検査では、精液量、精子の量と質、感染の有無などを確認します。具体的な基準値は以下の通りです。
出典:WHOラボマニュアル 2021 ヒト精液検査と手技-6版
なお、精液の状態は日によって変動するため、1回の精液検査で結果をすべて判断することは出来ません。当院では結果が不良であった場合、3ヶ月後の再検査を推奨しています。
採精方法について
精液は、2–7日の禁欲期間(射精しない期間)の後に、用手法(マスターベーション)で全量を採取します。病院内で採精することが理想的ですが、ご自宅で採精していただき、採取した精液を持ち込むことも可能です。
精液を持ち込むときに気をつけるポイント
病院で採精する場合には問題になりませんが、ご自宅で採精してから精液を持参する場合には、温度管理に注意が必要です。精子は寒すぎても暑すぎても運動率が低下してしまうため、20℃–25℃くらいに保って持参することが推奨されています。
よくあるご質問・Q&A
精液はどうやって持っていくの?
自宅から精液を持参する場合、プラスチックでできた採精カップに精液を入れて持参する方法が一般的です。ただし、季節によっては保温容器などを用いて温度管理をしながら、採精後できるだけ早く病院に持ち込む必要があります。また、持ち運ぶ際に精液が容器からこぼれないよう、容器の向きや蓋に注意をしながら持参してください。
精液の持ち込み方法は人肌ですか?
先述の通り、精子は温度変化に敏感であるため、寒すぎても暑すぎても状態が悪くなってしまいます。20℃–25℃での持参が推奨されていますが、季節に応じて肌に近い場所に忍ばせるか、保温容器に入れて持参してください。
精液は冬でも持ち込めますか?
しっかり保温ができていれば、冬場でも持ち込みが可能です。
精液の持ち込みは何時間以内がいいですか?
採精後2–3時間以内に持参してください。
精液の持ち込み容器はアルミホイルなどで包むのが良いですか?
温度低下を防ぐため、寒い時期にはアルミホイルや保温容器、タオルなどで包むことが推奨されています。
おわりに
トーチクリニックでは、医師による診断や治療のカウンセリングに加えて、心理カウンセラーが心理的な負担や人に話しにくい悩みなど、医療での解決が難しい「お困りごと」について一緒に考える機会も提供しています。
恵比寿駅から徒歩1分の便利な場所に位置し、週7日(平日・土日祝)開院しており、働きながらでも通いやすい環境を提供しています。
不妊治療にご関心のある方は、お気軽にご相談ください。ご予約はウェブからも受け付けております。
また、すでに不妊治療を受けている方々のお悩みやセカンドオピニオンにも対応しております。セカンドオピニオンを含めたクリニックへのよくあるご質問はこちらをご参考ください。