ブライダルチェックとは
ブライダルチェックの目的
ブライダルチェックは、男女カップルの健康状態を確認し、出産や妊娠に関わる問題を早期に対策するためのものです。日常的には見えない疾患も早期に対策することで、安全な妊娠・出産を目指します。
ブライダルチェックは男性も必要?
1998年の世界保健機関(WHO)の発表によれば、不妊症の原因は次のように分布しています。女性のみに原因があるケースは41%、男性のみに原因があるケースは24%、男性と女性の両方に原因があるケースは24%、原因が不明なケースは11%です。したがって、不妊の原因は男女半々と考えられます。そのため、女性だけでなく男性にも是非ブライダルチェックを受けていただきたいと考えています。。
また、妊娠について男女カップル・ご夫婦で理解を深めるためにも早めにブライダルチェックをご活用いただくことをおすすめします。
ブライダルチェックにおける男性側の検査内容と費用とやり方
一般的には、男性のブライダルチェックの検査は「精液検査」になります。精液検査により精液の透明度、量、精子濃度、運動性、形、生存性などを調査します。
トーチクリニックでは、男性のブライダルチェックの検査に「精液検査」、「感染症検査」、「風疹抗体検査」などが含まれます。これらは、受精だけでなく出産までの周産期(妊娠期間中)への影響をチェックするためのものです。
各検査の内容と目的は下記の通りです。
男性側の検査
精液検査(一般検査)
簡易的ではありますが、精液量、精液中の精子濃度、運動率等を調べます。
精液検査(精密検査)
DNAに損傷がある割合(DFI:DNA fragment index)および、精子核が未熟な精子(HDS: High DNA stainability)の割合を調べるDFI検査と精液中の酸化ストレスに対する抵抗力を測定するTAC検査があります。
男性ホルモン基礎値検査
男性ホルモンの数値を測定する検査です。
クラミジア抗体検査
感染症の一種であるクラミジア感染症の有無を調べる検査です。
風疹抗体検査
女性が妊娠後に風疹にかかった場合は胎児に障害が起きる可能性があります。風疹は大変罹患しやすい感染症であるので、妊活前にお二人共風疹抗体を調べることをおすすめします。
感染症検査(HIV等)
B型肝炎・ C型肝炎・梅毒・HIV感染症の有無を調べる血液検査です。 万が一感染していた場合、母子感染の危険性があるため、妊娠前の検査をおすすめしています。
ブライダルチェックの男性の検査のやり方は?
精液検査の実施方法は以下の通りです。まず、禁欲期間として2~5日を確保します。その後、マスターベーションにより精液を全量採取し、それを採精容器に入れます。最後に、その採取した精液が入った採精容器をクリニックに提出します。
クリニックによっては、ご自宅での採取をお願いするケースや、クリニック内にある採精室で採取していただくケースなどがあります。
トーチクリニックではご自宅などで採取していただいております。
採精後は、時間の経過や温度の変化により精子の運動能力が低下します。そのため、タオルで包み、紙袋に入れて人肌程度に保温し、2時間以内に持参することを目安にしてください。
トーチクリニックの精液検査についてはこちらもご参考ください。
クラミジア抗体検査、風疹抗体検査、感染症検査はいずれも血液検査で実施します。
ブライダルチェックの男性の禁欲期間は?
精液検査を実施するに当たり、禁欲期間、つまり射精をしない期間を2〜5日間程度は確保していただくことをおすすめします。
検査のために十分な量と、運動能力の精子を確保することを目的に、一定の禁欲期間を確保していただきます。
男性ブライダルチェックのより詳細な紹介はこちらをご覧ください。
おわりに
トーチクリニックでは、ブライダルチェックを提供しています。恵比寿駅から徒歩1分の便利な場所に位置し、週6日(平日・土日祝)開院しており、働きながらでも通いやすい環境を提供しています。
医師による診断や治療のカウンセリングに加えて、心理カウンセラーが心理的な負担や人に話しにくい悩みなど、医療での解決が難しい「お困りごと」について一緒に考える機会も提供しています。
ブライダルチェックにご関心のある方は、お気軽にご相談ください。ブライダルチェックのご予約はウェブからも受け付けております。